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人手不足で仕事を辞めにくい…退職を言い出せないときの考え方と対処法

退職の悩み・不安

「仕事を辞めたいけれど、ただでさえ人手不足なのに私まで辞めていいのかな」

「自分が辞めたら、残った同僚の仕事が増えてしまいそう…」

退職したい気持ちはあるのに、職場の状況を考えるとなかなか言い出せないことがあります。

特に、普段から少ない人数で仕事を回している職場では、自分が一人抜けるだけでも周囲への影響が大きく見えてしまいますよね。

一緒に働いてきた同僚の顔を思い浮かべると、

「迷惑をかけたくない」
「今はタイミングが悪いかも」
「もう少し頑張った方がいいのかな」

と迷ってしまうこともあるでしょう。

でも、ここで一度分けて考えてみたいのが、

職場や同僚へ配慮することと、
人手不足を理由に自分の退職をずっと先延ばしにすること

です。

この2つは同じではありません。

周りのことを考えながら退職することもできますし、申し訳ないという気持ちがあっても、自分の今後について考えることはできます。

手不足で辞めにくいときに分けて考えたい「職場への配慮」と「自分のこれから」の整理図

この記事では、人手不足の職場で退職を言い出せないときの考え方から、退職を決めたあとの準備、上司への伝え方、引き止められた場合の考え方まで順番に整理します。

どうしても自分から退職を伝えることが難しい場合に考えられる方法についても、最後に紹介します。

「人手不足だから辞めてはいけない」と決めつけるのでもなく、「会社のことなんて気にせず辞めればいい」と無理に割り切るのでもなく、自分が納得できる選択を考えていきましょう。

  1. 人手不足で仕事を辞めにくいと感じるのはなぜ?
    1. 自分が辞めたら同僚の負担が増えそう
    2. 「自分が抜けたら職場が回らない」と責任を感じてしまう
    3. 上司から引き止められる場面を想像すると言い出しにくい
  2. 人手不足なのに辞めてもいい?まず考えたいこと
    1. 職場への配慮と自分の働き方は分けて考える
    2. 人手不足だけを理由に働き続ける必要があるか考える
    3. 「今辞めたら迷惑」だけでなく半年後・1年後も続けたいか考える
  3. 「辞めたら同僚に迷惑がかかる」という罪悪感をどう考える?
    1. 同僚を気にする気持ちまで否定しなくていい
    2. 自分にできる配慮と会社側が考えることを分ける
    3. 「迷惑をゼロにしてから辞める」と考えすぎない
  4. 人手不足の職場で退職を決めたら準備しておきたいこと
    1. 雇用契約や就業規則を確認する
    2. 退職希望日といつ伝えるかを整理する
    3. 引き継ぐ仕事を簡単に整理しておく
    4. 退職理由を必要以上に細かく説明しすぎない
  5. 後任が決まっていなくても退職を伝えていい?
    1. 後任探しと自分ができる引き継ぎは分けて考える
    2. 「後任が決まるまで待って」と言われたときに考えたいこと
  6. 人手不足の職場で退職をどう伝える?
    1. まずは上司に話す時間を作ってもらう
    2. 退職の意思が固まっているなら「相談」だけで終わらせない
    3. 申し訳ない気持ちと退職する意思は分けて伝える
  7. 「人手不足だから辞めないで」と引き止められたら?
    1. 相手の事情を理解することと退職を撤回することは別
    2. 退職の意思が固まっているなら同じ結論を落ち着いて伝える
    3. 「後任が決まるまで」「繁忙期が終わるまで」と言われたら期限を曖昧にしない
    4. 強い引き止めやトラブルがある場合は外部への相談も考える
  8. 人手不足を理由に退職を断られたらどう考える?
    1. 「認めてもらえない=ずっと辞められない」とすぐに考えない
    2. 雇用形態や契約期間によって扱いが異なる点には注意する
    3. 判断に迷ったら公的な相談窓口などで確認する
  9. どうしても退職を言い出せないときに考えられる選択肢
    1. 社内で別の人に相談してみる
    2. 労働条件や退職トラブルについて公的な窓口へ相談する
    3. 自分で会社とやり取りすることが難しいなら退職代行も選択肢
  10. 退職を自分で伝えることが難しい女性には「わたしNEXT」という選択肢もある
  11. 退職代行を使うか迷っているなら、先に知っておきたいこと
  12. 人手不足で仕事を辞めにくいときによくある質問
    1. 人手不足なのに退職するのは無責任?
    2. 自分が辞めて同僚の仕事が増えるのが申し訳ないです
    3. 後任が決まるまで退職できない?
    4. 「今辞められると困る」と言われたらどうすればいい?
    5. 退職を伝える勇気がどうしても出ない場合は?
  13. まとめ|職場への配慮と自分のこれからを分けて考えよう

人手不足で仕事を辞めにくいと感じるのはなぜ?

人手不足の職場では、退職そのものよりも、

「自分が辞めたあとの職場」

を想像してしまうことがあります。

それが、退職を言い出しにくくする大きな理由のひとつです。

自分が辞めたら同僚の負担が増えそう

今でも忙しそうにしている同僚を見ていると、

「私が辞めたら、この仕事は誰がやるんだろう」

と考えてしまいますよね。

実際、一人が退職することで、一時的に周囲の業務が増えることはあるかもしれません。

だからこそ、同僚との関係が良い人ほど辞めにくくなることもあります。

会社に不満があったとしても、一緒に働いている人まで嫌いとは限りません。

むしろ、

「いつも助けてもらっている」
「一緒に頑張ってきた」
「私が辞めたら大変になるのが分かる」

という関係だからこそ、申し訳なく感じることもあります。

「会社は辞めたい。でも同僚には迷惑をかけたくない」

この2つの気持ちが同時にあるから、退職を簡単に決められなくなるのです。

「自分が抜けたら職場が回らない」と責任を感じてしまう

担当している仕事が多かったり、自分にしか分からない業務があったりすると、

「今辞めたら職場が回らなくなるのでは?」

と不安になることもあります。

特に、長く働いている人や責任のある仕事を任されている人ほど、

「最後まで責任を持たないと」

と考えやすいでしょう。

もちろん、担当している仕事を整理したり、できる範囲で引き継ぎをしたりすることは大切です。

ただ、

「自分が辞めると職場が困る」

ということと、

「だから自分は辞めてはいけない」

ということは分けて考える必要があります。

職場の人員配置や採用、業務量の調整は、一人の従業員だけで解決できる問題ではありません。

自分ができる配慮はする。

その一方で、会社側が考えることまで全部自分の責任にしない。

この線引きが大切です。

上司から引き止められる場面を想像すると言い出しにくい

人手不足だと分かっているからこそ、

「ただでさえ人が足りないのに、今辞めるの?」

「せめて新人が入るまで待ってくれない?」

「あなたまで辞めたら現場が回らないよ」

そんなふうに言われる場面を想像して、退職を切り出せなくなっている方もいるでしょう。

まだ実際には伝えていないのに、頭の中では何度も引き止められているような状態です。

この場合、

「自分は退職したいのか」

という問題と、

「上司がどう反応するのか」

という問題が混ざっています。

まずは相手の反応をいったん横に置いて、

「誰にも引き止められないとしたら、自分はどうしたい?」

と考えてみるのもひとつの方法です。

そこで「やっぱり辞めたい」と感じるのであれば、次は退職をどう伝えるかを考えていけばよいでしょう。

人手不足なのに辞めてもいい?まず考えたいこと

「人手不足なのに辞めてもいいの?」

この記事にたどり着いた方が、一番知りたいのはここかもしれません。

人手不足だからといって、自分の退職について考えてはいけないわけではありません。

一方で、

「人手不足なんて会社の問題だから、周りのことは一切気にしなくていい」

と無理に割り切る必要もないと思います。

大切なのは、職場への配慮と自分自身のこれからを分けて考えることです。

職場への配慮と自分の働き方は分けて考える

同僚に負担をかけたくないと考えること自体は、悪いことではありません。

退職すると決めたあとでも、

・できる範囲で引き継ぎをする
・担当業務を整理する
・必要な情報を残す
・会社の退職手続きを確認する

といった配慮はできます。

「辞めるなら周りのことを一切気にしない」

という二択ではありません。

ただし、

「職場が十分な人数になるまで自分は辞められない」

と考えてしまうと、退職できる時期が見えなくなることがあります。

人手不足がいつ解消するのかは、自分では決められないからです。

採用募集をしても、すぐに人が来るとは限りません。

新しい人が入っても、仕事を覚えるまで時間がかかることもあります。

そうしているうちに、

「今は新人が入ったばかりだから」
「今度は繁忙期だから」
「また一人辞めることになったから」

と、退職を先延ばしにする理由が次々に出てくる可能性もあります。

人手不足だけを理由に働き続ける必要があるか考える

退職を迷っているときは、

「辞めても迷惑にならないか」

だけでなく、

「私はこの仕事をこれからも続けたいのか」

という視点も持ってみてください。

仕事内容が合わない。

働き方を変えたい。

別の仕事に挑戦したい。

職場環境が合わない。

家庭の事情がある。

もっと自分に合った働き方を探したい。

退職を考える理由は人それぞれです。

人手不足であることは職場側の事情のひとつですが、自分にもこれからの生活があります。

ここで大切なのは、

「職場を優先するか、自分を優先するか」

という単純な二択にしないことです。

職場へできる配慮をしながら、自分の今後についても考える。

両方を並べて判断してよいのです。

「今辞めたら迷惑」だけでなく半年後・1年後も続けたいか考える

退職を迷っているときは、少し時間軸を伸ばして考えてみるのもおすすめです。

「今辞めたら迷惑だから」と退職を見送ったとして、半年後はどうでしょうか。

1年後も同じ職場で働いていたいでしょうか。

それとも、

「本当はあのとき辞めたかったのに、またタイミングを逃してしまった」

と感じそうでしょうか。

もちろん、

「今は忙しいけれど、あと3か月働けば自分も納得して辞められる」

という場合なら、少し待つ選択もあります。

大切なのは、周囲に流されて先延ばしにするのではなく、自分で待つ期限を決められているかです。

「いつか人手不足が解消したら」ではなく、

「私は○月ごろまでなら働こう」

というように、自分の予定として考えてみると整理しやすくなります。

「辞めたら同僚に迷惑がかかる」という罪悪感をどう考える?

人手不足の職場を辞めるとき、一番つらいのは会社への申し訳なさより、

「残る同僚に悪いな」

という気持ちかもしれません。

この罪悪感を無理になくそうとしなくても大丈夫です。

大切なのは、罪悪感があることと、退職してはいけないことを同じにしないことです。

同僚を気にする気持ちまで否定しなくていい

「自分の人生なんだから、周りなんて気にしなくていい」

と言われても、なかなかそう簡単には割り切れませんよね。

毎日一緒に働いてきた人がいるなら、相手のことを考えるのは自然です。

「忙しくなるだろうな」

「この仕事を誰かにお願いすることになるな」

と考えることもあるでしょう。

だから、

「同僚に申し訳ないと思う自分は弱い」

と考える必要はありません。

申し訳なさが残っていても、

「それでも私は退職したいのか」

を考えることはできます。

自分にできる配慮と会社側が考えることを分ける

退職するとき、自分にできることはあります。

たとえば、

・担当している仕事を一覧にする
・作業手順を簡単にまとめる
・取引先など必要な情報を整理する
・進行中の案件の状況を残す
・引き継ぎ相手が決まったら説明する

といったことです。

一方で、

・新しい人を採用する
・誰をどこへ配置するか決める
・人手不足に合わせて仕事量を調整する
・業務そのものを効率化する
・退職者が出ても回る体制を作る

といったことは、個人だけで決められるものではありません。

ここを全部自分の責任だと考えてしまうと、

「代わりの人が見つかるまで辞められない」

という状態になりかねません。

自分にできることは丁寧にする。

でも、自分だけでは決められないことまで背負わない。

この考え方が、罪悪感を整理するひとつの目安になります。

「迷惑をゼロにしてから辞める」と考えすぎない

退職による影響を完全にゼロにしてから辞めようとすると、なかなかタイミングが見つかりません。

誰かが退職すれば、担当変更や引き継ぎが発生することはあります。

「誰にも一切負担をかけない状態になったら辞めよう」

ではなく、

「自分にできる範囲の配慮をしてから次へ進む」

と考えた方が現実的です。

同僚への申し訳なさがあるからこそ、できる範囲で丁寧に引き継ぐ。

それでも退職するという選択はできます。

罪悪感を完全になくしてから行動する必要はありません。

「自分にできる配慮」と「自分一人では背負わなくてよいこと」を左右に分けた整理図

人手不足の職場で退職を決めたら準備しておきたいこと

気持ちを整理して、

「やっぱり退職したい」

と思ったら、いきなり上司へ話す前に少し準備しておくと伝えやすくなります。

特に人手不足の職場では、退職を伝えたあとに「いつまで働ける?」「この仕事はどうする?」と聞かれる可能性もあります。

先に自分の考えを整理しておきましょう。

雇用契約や就業規則を確認する

まず、自分の雇用形態や雇用契約、会社の就業規則などを確認しておきましょう。

特に確認したいのは、

・契約期間の定めがあるか
・会社の退職手続きはどうなっているか
・誰へ退職を申し出ることになっているか
・退職届などの提出について決まりがあるか

といった部分です。

期間の定めがない雇用については、法律上のルールがあります。

ただし、会社の就業規則に合理的な退職手続きが定められている場合もあるため、まず確認しておくと話を進めやすくなります。

また、有期労働契約の場合は同じように考えられないことがあります。

「ネットで2週間と見たから、自分も必ず同じ」

と決めつけず、自分の契約内容から確認してみてください。

退職希望日といつ伝えるかを整理する

「辞めたい」とだけ考えていると、上司から

「いつまで働ける?」

と聞かれたときに答えられず、そのまま会社側の希望に流されてしまうことがあります。

そこで、

「○月末ごろまでには退職したい」

など、自分の希望を整理しておきましょう。

有給休暇が残っている場合や、次の仕事が決まっている場合、引っ越しなどの予定がある場合も、あわせて整理しておくと考えやすくなります。

引き継ぐ仕事を簡単に整理しておく

人手不足だからこそ、

「自分がいなくなったら、この仕事はどうなるんだろう」

と気になる方も多いと思います。

その場合は、退職を伝える前から簡単に担当業務を整理しておく方法があります。

たとえば、

・毎日行う仕事
・週や月単位で行う仕事
・取引先や担当者の情報
・データの保存場所
・進行中の仕事
・締め切りが決まっている仕事
・トラブルになりやすいポイント
・自分しか把握していない情報

などです。

まだ退職を伝えていない段階で、完璧な引き継ぎ資料まで作る必要はありません。

まずは、

「私が今担当している仕事は何?」

と一覧にするだけでも十分です。

それだけでも、

「私が辞めたら全部ぐちゃぐちゃになるかも」

という漠然とした不安を、具体的な作業へ変えやすくなります。

退職理由を必要以上に細かく説明しすぎない

人手不足の職場では、

「どうして今なの?」

「何が嫌なの?」

「改善するから残って」

と話が広がることがあります。

もちろん、退職理由を詳しく伝えたい場合は伝えて構いません。

ただ、引き止められることが心配なら、何をどこまで話すかをあらかじめ考えておくとよいでしょう。

理由を詳しく説明するほど、

「それなら改善する」
「部署を変える」
「勤務時間を調整する」

と、一つずつ説得材料にされる場合もあります。

退職する意思がすでに固まっているのであれば、

退職理由の説明と、退職するという結論は別

と考えておくと話がぶれにくくなります。

退職を伝える前に確認しておきたい「契約・希望日・引き継ぎ・伝える内容」の4ステップ図

後任が決まっていなくても退職を伝えていい?

「私の代わりがまだいないから、今は辞められない」

と考えている方もいるでしょう。

特に、

「この仕事は私しか分からない」

という状態になっていると、退職を切り出すこと自体に抵抗を感じるかもしれません。

ここでは、後任を探すことと、自分ができる引き継ぎを分けて考えるのがポイントです。

後任探しと自分ができる引き継ぎは分けて考える

自分の仕事について、

「次の担当者が困らないように情報を整理しておこう」

と考えることはできます。

一方で、

「自分の代わりになる人を採用する」

「誰を後任にするか決める」

という部分には会社側の判断が必要です。

自分で後任を用意できないから退職を言えない、と考えるより、

「退職までに、自分ができる範囲で何を残せるか」

へ視点を変えてみましょう。

後任がまだ決まっていなくても、

・業務一覧を作る
・マニュアルを残す
・進行中の仕事を整理する

など、準備できることはあります。

「後任が決まるまで待って」と言われたときに考えたいこと

退職を伝えたあと、

「後任が見つかるまで待ってほしい」

と言われることも考えられます。

自分自身も、

「あと1か月くらいなら働いてもいい」

と納得しているなら、会社と調整する選択もあります。

問題なのは、

いつ後任が決まるか分からない状態のまま、退職時期だけが延び続けること

です。

後任探しには時間がかかることがあります。

そのため、譲歩する場合でも、

「○月末までなら対応できます」

など、自分の中で期限を考えておいた方がよいでしょう。

相手への配慮をすることと、自分の予定を白紙にすることは別です。

人手不足の職場で退職をどう伝える?

退職する意思が固まったら、次は実際に伝える段階です。

人手不足だと分かっているからこそ、申し訳なさから話が曖昧になりやすいところです。

事前に伝え方を考えておきましょう。

まずは上司に話す時間を作ってもらう

忙しい時間に突然、

「辞めたいです」

と切り出すより、まずは話す時間を取ってもらう方が落ち着いて伝えやすくなります。

「お話ししたいことがあるので、お時間をいただけますか」

など、最初はシンプルに伝えれば十分です。

会社によって退職を申し出る相手や手続きが決まっていることもあるため、就業規則なども確認しておきましょう。

退職の意思が固まっているなら「相談」だけで終わらせない

退職するかまだ迷っているなら、

「退職を考えているのですが…」

と相談する形でもよいでしょう。

一方、すでに十分考えて退職すると決めている場合、

「辞めたいと思っているんですけど、どうしたらいいでしょうか」

という伝え方だと、相手には

「まだ迷っている」
「説得すれば残ってくれる」

と受け取られる可能性があります。

退職の意思が固まっているなら、

「退職したいと考えています」

「○月○日での退職を希望しています」

など、自分の意思が分かるように伝えた方が話を整理しやすくなります。

申し訳ない気持ちと退職する意思は分けて伝える

人手不足の状況を分かっているなら、

「忙しい時期に申し訳ありません」

という言葉が自然に出てくることもあるでしょう。

それ自体は問題ありません。

「申し訳ないと言ったら負け」のように考える必要もありません。

大切なのは、

「申し訳ないと思っています」

のあとに、

「だから退職を取りやめます」

まで自動的につなげないことです。

相手への配慮を示すことと、自分の退職の意思を撤回することは別です。

「人手不足だから辞めないで」と引き止められたら?

退職を伝えたあとに、引き止められることもあります。

人手不足の職場であれば、会社側としても残ってほしいと考えるでしょう。

そのときは、相手の事情と自分の結論を分けて考えてみてください。

相手の事情を理解することと退職を撤回することは別

「今辞められたら困る」

と言われれば、申し訳なく感じると思います。

特に、普段お世話になっている上司から言われれば、

「やっぱり残った方がいいのかな」

と気持ちが揺れることもあるでしょう。

でも、

「会社が困ることを理解する」

ことと、

「だから退職をやめる」

ことは必ずしもセットではありません。

会社側の事情を理解したうえで、それでも自分の生活や今後を考えて退職するという結論になることもあります。

退職の意思が固まっているなら同じ結論を落ち着いて伝える

引き止められると、相手を納得させようとして理由を増やしたくなることがあります。

でも、理由を増やすほど、

「それなら改善する」

「それなら別の部署にする」

と話が広がることもあります。

すでに十分考えて退職すると決めているなら、

「お話は分かります。ただ、退職の意思は変わりません」

というように、同じ結論を落ち着いて伝える方が話がぶれにくくなります。

「後任が決まるまで」「繁忙期が終わるまで」と言われたら期限を曖昧にしない

引き止めの中でも注意したいのが、終わりが見えない条件です。

「後任が決まるまで」

「もう少し落ち着くまで」

「新人が一人前になるまで」

では、具体的な時期が分かりません。

自分も少し待つことに納得している場合でも、

「いつまでなら働けるのか」

を整理しておくことが大切です。

最初は1か月のつもりだったのに、

「もう少しだけ」

が何度も続くことも考えられます。

相手に合わせ続けるうちに、自分が希望していた退職時期から大きくずれてしまわないようにしましょう。

強い引き止めやトラブルがある場合は外部への相談も考える

通常の引き止めを超えて、

「退職させないと言われた」
「何度伝えても話を聞いてもらえない」
「労働条件などでもトラブルになっている」

といった場合は、自分だけで抱え込まず外部へ相談する方法もあります。

厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、労働問題について無料で相談できます。

「このケースではどう考えればいい?」

と迷ったときに、公的な窓口を利用するのも選択肢です。

人手不足を理由に退職を断られたらどう考える?

退職を伝えたとき、

「今は人が足りないから認められない」

と言われることもあるかもしれません。

会社から強く言われると、

「会社の許可が出るまで辞められないのかな」

と不安になりますよね。

ここは、単なる引き止めなのか、契約上どのような扱いになるのかを分けて考えましょう。

「認めてもらえない=ずっと辞められない」とすぐに考えない

退職については、会社が人手不足かどうかだけで決まるものではありません。

期間の定めがない労働契約では、法律上、退職の申入れに関するルールがあります。

そのため、

「会社が承認してくれないから、いつまでも退職できない」

とすぐに決めつける必要はありません。

ただし、会社の就業規則に退職手続きが定められている場合もあります。

また、契約期間が決まっている働き方では事情が異なることがあります。

「人手不足でも絶対すぐ辞められる」

と反対方向に単純化するのも避けた方がよいでしょう。

雇用形態や契約期間によって扱いが異なる点には注意する

特に確認したいのが、

契約期間の定めがあるかどうか

です。

期間の定めがない雇用では、原則として退職の申入れから2週間が経過すると退職となるルールがあります。

一方、有期労働契約では同じルールをそのまま当てはめることはできません。

さらに、有期契約でも契約期間や勤務期間などによって関係するルールがあります。

そのため、

「正社員だから」
「アルバイトだから」
「契約社員だから」

という肩書きだけで判断するより、まず自分の労働契約書などで契約期間を確認してみてください。

退職時期について判断に迷う場合は、公的な相談窓口などで自分のケースを確認すると安心です。

判断に迷ったら公的な相談窓口などで確認する

会社と話がかみ合わない場合や、

「自分の契約だとどうなるの?」

と判断できない場合は、専門の相談先を利用する方法もあります。

厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、解雇、雇止め、配置転換、賃金、いじめ・嫌がらせなど、さまざまな労働問題について相談できます。

人手不足の職場だからこそ、

「会社に迷惑をかけたくない」

という気持ちだけで判断せず、分からない部分は確認してから進めることも大切です。

どうしても退職を言い出せないときに考えられる選択肢

ここまで、

「自分で退職を伝える」

ことを前提に説明してきました。

準備をして、伝え方も考えた。

それでも、

「やっぱり言えない」

ということもあります。

その場合は、自分を責めるより、別の方法がないか考えてみましょう。

「自分で伝える→社内で相談→公的窓口を利用→会社との直接のやり取りが難しい場合は退職代行も検討」という選択肢整理図

社内で別の人に相談してみる

直属の上司には言いにくくても、人事担当者や別の上司など、社内に相談できる相手がいる場合があります。

会社の相談窓口が設けられている場合もあるでしょう。

退職手続きについて誰へ申し出ることになっているのかは会社によって異なるため、まず就業規則などを確認します。

「直属の上司と一対一で話すこと」だけが唯一の方法だと思い込まず、社内で利用できる窓口がないか確認してみてください。

労働条件や退職トラブルについて公的な窓口へ相談する

退職を言い出せないだけではなく、

「会社とすでにトラブルになっている」

「退職について強く拒否されている」

「自分の雇用契約の場合、いつ辞められるのか分からない」

といった場合は、公的な相談窓口を利用する方法があります。

何に困っているのかによって適した相談先は変わります。

「どこへ相談すればいいのか分からない」という段階なら、まず総合的な労働相談窓口へ聞いてみる方法もあります。

自分で会社とやり取りすることが難しいなら退職代行も選択肢

退職する意思は固まっている。

でも、

「上司に退職を伝えるところで止まってしまう」

「人手不足を理由に引き止められる場面を考えると連絡できない」

「会社とのやり取りそのものに強い負担を感じる」

という場合は、退職代行という方法もあります。

ただし、退職代行にもサービスごとに対応範囲や料金、利用条件などがあります。

「退職代行なら退職に関することを何でも全部任せられる」

と考えるのではなく、

「自分は何を代わりにしてほしいのか」

を整理してから比較することが大切です。

退職の意思を会社へ伝えてほしいのか。

会社と直接話す負担を減らしたいのか。

すでに法的なトラブルがあるのか。

困っている内容によって、選ぶべき相談先も変わります。

退職を自分で伝えることが難しい女性には「わたしNEXT」という選択肢もある

女性向けの退職代行を探している場合には、「わたしNEXT」というサービスもあります。

わたしNEXTは、退職を自分で直接言いにくい人に向けた退職代行サービスで、現在の公式サイトでは24時間のLINE無料相談が案内されています。

ただ、人手不足の職場だからといって、最初から退職代行を使わなければならないわけではありません。

まずは、

「本当に退職したいのか」

「自分で伝えられそうか」

「何を代わりにしてほしいのか」

を整理してみてください。

自分で伝えられそうなら、自分で退職の意思を伝える方法もあります。

一方で、

「何度も言おうとしたけれど、どうしても切り出せない」

「退職する意思は変わらないのに、会社と話すことを考えると止まってしまう」

という場合には、比較する選択肢のひとつとして退職代行を知っておいてもよいでしょう。

リンク前の導線文例:

「自分の場合も相談できるのか気になる方は、申し込む前に公式情報や相談内容を確認してみると判断しやすくなります。」

わたしNEXTの口コミや料金、メリット・デメリット、利用前の注意点などについては、別の記事でまとめています。

>>わたしNEXTの口コミ・評判は?料金やデメリット・特徴を解説

この記事では、人手不足で辞めにくいときの考え方を中心にしています。

「わたしNEXTについてもう少し詳しく知ってから判断したい」

と思った段階で、総合記事を確認する流れで十分です。

退職代行を使うか迷っているなら、先に知っておきたいこと

「退職代行という方法があるのは分かった。でも、そこまでして辞めてもいいのかな」

と迷う方もいると思います。

特に、これまで退職代行を身近に感じたことがなければ、

「大げさなのでは?」

「自分で言うべきなのでは?」

と感じることもあるでしょう。

退職代行を利用するかどうかは、

「普通はどうするか」

だけではなく、

「自分はどこまでなら自分で対応できるか」

という視点で考えると整理しやすくなります。

退職代行そのものを使うか迷っている方は、メリットだけでなく注意点も確認してから判断してみてください。

退職代行そのものを使うか迷っている方は、メリットだけでなく注意点も確認してから判断してみてください。
>> 女性が退職代行を使うのはあり?利用前に知っておきたいメリット・注意点

また、

「人手不足への申し訳なさより、上司に退職を伝えること自体が怖い」

という気持ちが強い場合は、悩みの中心が少し違います。

その場合はこちらの記事で、上司が怖くて退職を言い出せないときの考え方を詳しく整理しています。

>>上司が怖くて退職を言い出せない…辞めたいと言えないときの対処法と選択肢

人手不足で仕事を辞めにくいときによくある質問

人手不足なのに退職するのは無責任?

人手不足の職場を辞めるからといって、それだけで無責任と決めつける必要はありません。

一方で、

「周囲のことは何も考えなくていい」

と無理に割り切る必要もないでしょう。

退職すると決めたのであれば、可能な範囲で仕事を整理したり、引き継ぎをしたりすることはできます。

職場への配慮と、自分の今後について考えることは両立できます。

どちらか一方だけを選ばなければいけない、と考えなくても大丈夫です。

自分が辞めて同僚の仕事が増えるのが申し訳ないです

そう感じるのは、それだけ周囲のことを考えて働いてきたからかもしれません。

実際、一時的に同僚の仕事が増える可能性はあります。

だからこそ、

「そんなことは一切気にしなくていい」

と考える必要もありません。

ただ、周囲への負担を完全にゼロにしてから退職しようとすると、いつまでたっても辞められなくなることがあります。

自分にできる範囲で引き継ぎや情報整理をする。

その先の人員配置や業務分担については会社側が考える。

このように分けてみるとよいでしょう。

後任が決まるまで退職できない?

「後任が決まっていない」ということと、「自分の退職時期をどう考えるか」は分けて確認した方がよいでしょう。

後任の採用や配置には会社側の判断が必要です。

自分としては、できる範囲で引き継ぎの準備を進めることができます。

一方、実際の退職時期については契約期間の有無などによって関係するルールが異なる場合があります。

「後任がいないから辞められない」とだけ考えず、自分の雇用契約についても確認してみてください。

「今辞められると困る」と言われたらどうすればいい?

まず、

「会社が困るという事情を理解すること」

と、

「自分が退職を撤回すること」

を分けて考えてみてください。

少し退職時期を調整してもよいと思えるなら、会社と相談する方法もあります。

ただし、退職する意思が固まっている場合は、

「いつまでなら対応できるか」

を曖昧にしないことも大切です。

「もう少しだけ」が何度も続かないよう、自分の希望する時期も整理しておきましょう。

退職を伝える勇気がどうしても出ない場合は?

いきなり上司へ話すのではなく、

・退職したい理由を書き出す
・退職希望日を決める
・伝える内容をメモする
・担当業務を整理する

など、準備から始めてみる方法があります。

準備することで、

「何を言えばいいのか分からない」

という不安が小さくなることもあります。

それでも自分で伝えることが難しい場合は、社内の別の相談先、公的な労働相談窓口などを利用する方法があります。

退職する意思が固まっていて、会社との直接のやり取り自体に強い負担を感じている場合には、退職代行も選択肢のひとつになります。

まとめ|職場への配慮と自分のこれからを分けて考えよう

人手不足の職場では、

「自分が辞めたらみんなが困る」

「同僚に仕事を押しつけることになる」

「今辞めるのは無責任なのでは」

と考えて、退職を言い出せなくなることがあります。

特に、周囲との関係が悪くない人ほど、

「自分だけ辞めてしまっていいのかな」

という罪悪感を持ちやすいでしょう。

その気持ちを無理に消す必要はありません。

同僚のことを気にしているからこそ、できる範囲で引き継ぎをしたり、必要な情報を残したりすることもできます。

ただし、

自分にできる配慮をすることと、人手不足そのものを自分一人で解決することは別です。

退職するか迷ったときは、

「職場が困るか」

だけではなく、

「私はこの先もここで働き続けたいのか」

も考えてみてください。

半年後もここで働いていたいのか。

1年後も同じ働き方を続けたいのか。

それとも、本当はもう次へ進みたいのか。

少し先の自分まで想像すると、今の忙しさだけではなく、自分の気持ちを基準に考えやすくなります。

退職すると決めたら、雇用契約や就業規則を確認し、退職希望日や引き継ぐ内容を整理してから伝えると話を進めやすくなります。

引き止められたとしても、

相手の事情を理解することと、自分の意思を変えることは同じではありません。

そして、

「退職したい気持ちは固まっている。でも、どうしても自分から会社へ言えない」

という場合には、一人で何とかする方法だけにこだわらなくてもよいでしょう。

社内の別の相談先、公的な相談窓口、退職代行など、状況に応じて考えられる方法があります。

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「人手不足だから辞められない」

と考えるだけではなく、

職場に対して自分ができる配慮と、
自分がこれからどう働いていきたいのか

を一度分けて考えてみる。

そこから、自分が納得できる選択肢を探していきましょう。

 

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